東京大学大学院農学生命科学研究科大西康夫教授、北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科金子達雄教授、神戸大学大学院工学研究科荻野千秋教授、大学院科学技術イノベーション研究科川口秀夫特命准教授、筑波大学生命環境系高谷直樹教授らの研究チームは、史上最高耐熱のプラスチックを植物原料から開発しました。開発した超高耐熱性バイオプラスチックは、強度や軽量性にも優れており、さまざまな用途で利用が見込めるため、脱石油化?低炭素化社会構築への貢献が期待されます。

本成果は、10月14日に「Advanced Sustainable Systems」オンライン版に掲載されました。

詳細はこちら:北陸先端科学技術大学院大学プレスリリース

ポイント

  • 紙パルプを原料にして超高耐熱性プラスチックであるポリベンズイミダゾールを生産する新規プロセスを開発した。
  • 新しいポリマーデザインにより、プラスチック史上、最高の耐熱性を達成した。
  • 開発した超高耐熱性バイオプラスチックは、強度や軽量性にも優れており、さまざまな用途で利用が見込めるため、脱石油化?低炭素化社会の構築に貢献できると期待される。

研究助成

本研究は、科学技術振興機構 (JST) 戦略的創造研究推進事業 (CREST) 研究領域「二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出」(研究総括:磯貝 彰) における研究開発課題「高性能イミダゾール系バイオプラスチックの一貫生産プロセスの開発」(研究代表者:大西 康夫) の支援を受けて実施されました。

論文情報

タイトル

Ultrahigh Thermoresistant Lightweight Bioplastics Developed from Fermentation Products of Cellulosic Feedstock

DOI

10.1002/adsu.202000193

著者

Aniruddha Nag, Mohammad Asif Ali, Hideo Kawaguchi, Shun Saito, Yukie Kawasaki, Shoko Miyazaki, Hirotoshi Kawamoto, Deddy Triyono Nugroho Adi, Kumiko Yoshihara, Shunsuke Masuo, Yohei Katsuyama, Akihiko Kondo, Chiaki Ogino, Naoki Takaya, Tatsuo Kaneko*, Yasuo Ohnishi*
*責任著者

掲載誌

Advanced Sustainable Systems オンライン版

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研究者

SDGs

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