神戸大学は、「学理と実際の調和」を建学の理念とし、進取と自由の精神がみなぎる学府です。「真摯?自由?協同」の学風のもと、真理の探究と社会実装を旨として学問の継承と発展に寄与し、人々の智と徳を高め、もって社会の基盤を築き、産業?経済を活発にするとともに、様々な社会的課題解決に貢献することを目指してきました。

この目的のため、令和4年度からの第4期中期期間においても、現代及び未来社会の課題を解決できる優秀な人材を育成することを神戸大学の基本的な目標の一つとしており、特に若手研究者育成に関しては、産業界等との連携?共同によりキャリアパスの多様化や流動性の向上を図り、博士課程学生やポストドクターを含めた若手研究者が、産学官の枠を越えた国内外の様々な場において、自らの希望や適性に応じて活躍しその能力を最大限発揮できる環境を構築することを目標の一つとして掲げています。

この目標に基づき、特に若手研究者の育成支援を強化するために、主に以下の取組を実施しています。

身分と待遇の強化

優秀な若手研究者である特別研究員-PD等がより安心して研究に専念できる環境を確保するとともに処遇の改善を図るため、神戸大学は特別研究員-PD等を「特命助教(PD)」として雇用し、日本学術振興会から現在配分されている特別研究員奨励金月額362,000円(CPDは446,000円)を上回る額の給与を支給することとします。また、文部科学省共済組合、厚生年金、雇用保険及び労災保険に加入することになるとともに、本学常勤職員と同等の福利厚生を受けていただくことができます。

研究環境の整備(共同利用機器の提供)

自然科学全般の学際的な教育研究の支援体制を充実及び幅広い基礎研究基盤の充実?先端的な応用研究への進展に資することを目的とした研究基盤センターは、高性能の各種分析電子顕微鏡、高分解能多機能X線回折装置、レーザーラマン分光光度計、デジタル核磁気共鳴装置などの研究機器や、RI、寒剤の提供、動物実験施設など様々な種類の汎用的な研究機器等を比較的安価な使用料で提供しています。潤沢な研究資金を有していない特別研究員-PD等の若手研究者が本学で研究活動を開始するにあたり、設備面での研究環境を提供します。

外部資金獲得支援

学術研究推進機構学術研究推進室のURA8名が、科研費や「さきがけ」等の研究資金獲得に向け、特別研究員-PD等の若手研究者が作成した研究計画調書のブラッシュアップを実施しています。また、書類審査を通過し面接を受けることとなった場合には、模擬面接による練習の実施も行っています。なお、研究分野や外部資金の種類ごとにそれぞれ強みを持ったURAが迅速な支援に当たります。

若手研究者に対する各種表彰制度

卓越した業績を挙げた若手研究者が将来本学の研究リーダーとして活躍することを期待して表彰し併せて研究費を授与する「優秀若手研究者賞」のほか、「前之園記念若手優秀論文賞」など、神戸大学として独自に優秀な若手研究者を表彰する制度を設けています。

女性研究者支援

神戸大学は、男女共同参画社会基本法の趣旨に則り、女性教員を増加させるために、教員の公募を行う際には、業績および資格に係わる評価が同等である場合には、女性を優先的に採用することとしています。

また、一時預かり保育室の提供など、子育て中の研究者を支援する制度も設けています。